他人や親の顔色をうかがって生きてきた僕へ『嫌われる勇気』が教えてくれたこと
「嫌われる勇気」を読みました。
アドラー心理学を、青年と哲人の対話形式でまとめた一冊です。
書店ランキングで上位に入っていたこと、そして以前から心理学に興味があったことがきっかけで購入しました。

読んでみて衝撃。
「こんな考え方があるのか!」と頭を殴られたような感覚でした。
読み終わった直後、興奮のまま本の太字部分をすべてノートに書き写しました。
B5ノートで18ページ分。
……正直、写すだけではあまり役に立ちません(笑)。
自分に刺さったポイント3つ
原因論でなく、「目的論」
アドラー心理学では、「人は原因で動くのではなく、目的で動く」と考えます。
過去がこうだったから今こうなっている、ではない。
「こうなりたい」「こう見られたい」という目的が、今の行動をつくっている。
これはかなり衝撃でした。
僕が「周りの目を気にする」のも、
実は「嫌われたくない」という目的があったから。
そう考えた瞬間、少しだけ気持ちが楽になりました。
「自分が自分のために自分の人生を生きていないのであれば、いったい誰が自分のために生きてくれるだろうか」(ユダヤ教の教えより)
他人の期待、親の期待、世間の評価。
そればかりを気にしていた自分に、強烈に刺さりました。
自分がやっていることは、他人の評価基準で見れば「変わっている」かもしれない。
でも、
自分が自分のために生きないなら、
いったい誰が生きてくれるんだろう。
そう思えたとき、
「人の目」は少しどうでもよくなりました。
「馬を水辺に連れていくことはできるが、水をのませることはできない」(ある国のことわざ)
これは「他者は変えられない」という話。
できるのは環境を整えることまで。
最終的に選ぶのはその人自身。
子育てにも、夫婦関係にも、そのまま当てはまる言葉だと思いました。
勉強させることはできないし、自分の都合よく動かせることもできない。
「コントロールできない」という前提に立てると、イライラが減る。
これはかなり実用的でした。
読んで気づいたこと
自分は今まで、
他人や親の顔色をうかがいすぎていたということ。
でも、
自分の人生は、自分のもの。
周りの目や期待に縛られて生きる必要はない。
そう思えた一冊でした。
他人の期待ではなく、自分の目的で生きる。それが「嫌われる勇気」の本質だと感じました。
わからない単語調べ(メモ)
読書中に調べた言葉をまとめておきます。
- 形骸化(けいがいか)・・・実質的な意味が失われ、中身のない形だけのものになってしまうこと。
- 猜疑心(さいぎしん)・・・人を疑ったり、妬んだりする心。
- 篇(へん)・・・編と同じ意味
- ワーカホリック・・・仕事中毒
- 出自(しゅつじ)・・・生まれ。でどころ。
- 主宰(しゅさい)・・・団体はグループを取りまとめること。または人。主催はイベント実施すること。
- ニヒリスト・・・虚無主義者
- ニヒリズム・・・虚無主義
真理や価値を否定する考え方のこと。真理→絶対的に正しいこと。要するに「絶対的に正しいことなんてない」という考え方。絶対的に正しいことや、当たり前のことなどの考え方に「究極的には答えがない」と考える。ニヒリズムという言葉は否定的な意味で使われることが多い。虚無→何もない。からっぽ。 - ペシミズム・・・悲観主義。物事を悲観的に考え、なんでも悪くとらえてしまう態度。
↔オプティミズム(楽観主義) - 四則演算・・・足し算、引き算、掛け算、割り算。
- 回帰(かいき)・・・ひとまわりして、もとの所にもどること。
- 装幀家(そうていか)・・・本を綴じて表紙などをつける作業をする人
- けだし名言・・・けだし=確かに、おそらく、たぶん
かなりの確信をもって思量する意。思量=考えること。 - 卓見(たっけん)・・・すぐれた意見、見識。
- 得心(とくしん)・・・納得すること。
- 庇護者(ひごしゃ)・・・弱い立場のものを守る人。
- 矮小化(わいしょうか)・・・小さくする。こじんまりとさせる。実際よりに小さく見せる。
- 唾棄(だき)・・・忌みきらい、軽蔑すること。
- 教唆(きょうさ)・・・おだてて、そそのかすこと。犯罪を行おうと思うように他人に仕向けること。
- 市井(しせい)・・・人や家が集まっている所。
- 欺瞞(ぎまん)・・・あざむき、だますこと。
- アンチテーゼ・・・反対意見、反対理論。ある程度肯定意見を認めつつも否定する。
- ポピュリズム・・・大衆の利益や願望などを考慮して大衆に支持されて体制側や知識人に対抗しようとする政治姿勢。大衆をエリートという対立構造を作る。日本語→大衆主義。
- アナーキスト・・・無政府主義者。政府の存在を否定。
- 享楽主義・・・人生の目的は快楽だとする考え方。
- 封建的・・・個人の自由や権利よりも、上下の人間関係を重んずるさま。上の者が下の者に対して強圧的であるさま。支配関係の変化を認めず、上の人が下の人をずっと支配し、目下の者の言い分を聞こうとしないこと。
- アカデミック・・・学術、学問的、伝統的で古臭い。
- 固執(こしゅう)・・・自分の意見や態度をまったく変えないこと。=こしつ
- 軋轢(あつれき)・・・不和。内部の者同士が争うこと。
- 抹香(まっこう)・・・葬儀や法事の時に使うお香。
- 懐疑(かいぎ)・・・物事に対して疑いを抱くこと。十分な根拠がない為、判断を注視している。
- 吃音(きつおん)・・・どもり。なめらかに話すことができない状態。
- 高邁(こうまい)・・・けだかく、優れていること。
- キーネーシス(運動)・・・目的を持ち、そこを終点とした限界の中にある不完全な行為。
活動の主体が外部にあり動かされるもの。 - エネルゲイア(活動)・・・目的がうちに内在し、限界をもたない完全な行為。
